既卒で何がしたいかわからない?「やりたい仕事探し」は危険かもしれない

既卒で何がしたいかわからない?「やりたい仕事探し」は危険かもしれない

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執筆者:StepUp就職ナビ編集長・アキ

3度の転職とフリーターからの再就職を経験。この記事は、新卒・中途(既卒・フリーター含む)の採用担当者として、数百名以上の書類選考および面接を行ってきた実務経験をもとに構成しています。

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学校を卒業し、既卒として過ごす中で、「就職しなきゃ」という焦りは常に持っている…。


けれど、どうしても足が止まってしまう瞬間がありますよね。


 

就活を始めなきゃとは思うけど、やりたい仕事が見つからない…。

 

自分でも何がしたいかわからない…。やりたいことがない自分はダメなんじゃないか。


そんな風に自己否定に陥り、身動きが取れなくなっている方は少なくありません。

しかし、結論からお伝えします。就活において、無理に「やりたい仕事」を探す必要はありません。

就活サイトや自己啓発本には、「自己分析でやりたい仕事を探そう」「天職を見つけよう」といった綺麗な言葉が並んでいます。


しかし、その言葉を真に受けて立ち止まっている時間は、あなたの貴重な「若さ」を失うリスクをはらんでいるかもしれません。


この記事では、世間に溢れる綺麗事を一旦すべて捨て、「やりたい」を追求しなくとも立派に生きていくための、現実的な「生存戦略」をお伝えします。


今日で「やりたいの呪縛」から抜け出し、あなたらしい等身大の第一歩を踏み出しましょう。


「何がしたいかわからない」「やりたい仕事がない」と悩む既卒の方へ

この問題で悩んでいるあなたは、おそらく真面目で、仕事に対して真剣に向き合おうとしているのだと思います。


まずは、あなたが抱えているその「悩み」を取り除くための、社会のリアルな現実をお話しします。


決してあなただけではない!大多数が「やりたい」を放棄して働いている

「やりたい仕事を見つけて、情熱を持って働くのが正しい」


就活ノウハウとしてこの種の見解が蔓延しているため、いつの間にかそうした価値観を持ってしまうのかもしれません。


しかし、社会の現実は全く違います。

世の中で働いている大多数の人は、「やりたい仕事」をしているわけではありません。「縁があって入社した会社で、任された仕事を責任感を持ってこなしている」が正解です。

新卒採用を見ると一目瞭然、応募が殺到する会社は以下のような会社です。

  • 大手・有名企業
  • 業績が安定している会社
  • 給料が良い会社
  • 福利厚生が充実している会社

大多数の人が「ブランド」「条件」「働きやすさ」などを優先しており、「やりたい」を追求しているわけではありません。


もっと言うならば、「たまたま受かったから」「家から通いやすかったから」といった理由でも構わないのです。

そんな理由で入社した人たちが、社会のインフラを支え、経済を回している。それで十分に立派な社会人として成立しています。

これが実際のところなので、まずは、「やりたい仕事に就かなくても問題はない」ということを確認しておきましょう。


「やりたい仕事探し」に潜む4つのリスク

就職を志すにあたって、以下のように考える気持ちは分かります。


 

せっかく就職するなら、『やりたい・向いている』と思える仕事を見つけたい!


しかし、私自身が過去に「やりたい」を模索し、転職を繰り返した実体験も含めてお伝えします。


「やりたい」を追求しても、以下のような残酷な現実と向き合うことになります。

「やりたい」を追求するリアルな現実
  1. 見つけても入社できるとは限らない
    「これがやりたい!」という仕事が見つかっても、その仕事ができる会社に入社できる保証はどこにもありません。人気職種であるほど、新卒や中途との厳しい椅子取りゲームになります。
  2. 実現できても、永続的には続かない
    「やりたい仕事」に就けたとしても、会社組織である以上、異動による職種変更は避けられません。また、昇進・昇給すれば、「プレイヤー」から「マネジメント」へ移行が求められます。
  3. 理想と現実は違う(やってみないと分からない)
    「やりたい!」と切望して就いた仕事であっても、「実際にやってみると想像と違った」というのは超あるあるです。外から見たイメージと、中に入ってからの現実は往々にしてかけ離れています。
  4. 人間は飽きる動物であり、仕事である以上苦しみも生まれる
    基本、人は同じことを繰り返していると飽きます。また、仕事である以上、当然結果(数字)が求められるので、次第に充実感がなくなり、「やりたかった仕事」も辛く苦しいものになる可能性があります。

非常にシビアな内容ですが、これが現実です。


会社勤めをしていると、大抵いずれかに遭遇するんですね。そして、やりたい仕事ができていた充実感は、次第に薄れていきます。


そうなった場合、新たに「やりたい」を探しますか。はたまた、それができる場所に「転職」しますか。


それは違いますよね。


だから、就職を考えるにあたって、「やりたい」を探す必要はどこにもないのです。

仕事の目的は「やりたいの追求」よりも「お金」。やりがい神話を見直そう

「やりがいのある仕事」「自己実現」…世の中にはこうした華やかな言葉があふれていますよね。


しかし、その「やりがい神話」こそが、あなたを立ち止まらせている元凶かもしれません。


ここでは、仕事に対するハードルを極限まで下げ、現実的な視点を持つための考え方をお伝えします。


「やりたい仕事をすること」ではなく、「お金を稼ぐこと」で人生を設計するのが目的

ここで一度、仕事(働くこと)の目的に立ち返ってみましょう。


仕事の根本的な目的は、「お金を稼ぎ、自分自身の人生を設計すること」にあるのではないでしょうか。


「自己実現」や「やりたいの追求」も大切ですが、それは仕事の目的の一部に過ぎないとも言えます。

仕事に「やりたい」という感情を求めすぎると、少しでも嫌なことがあったときに「やっぱりこの仕事は自分に合っていないんだ」とミスマッチを感じ、すぐに苦しくなってしまいます。

自分の人生(プライベートや趣味)を豊かにするために、その手段として仕事でお金を稼ぐ。


このシンプルな割り切りを持つだけで、「自分に向いている仕事を探さなきゃ」というプレッシャーから解放されるはずです。


私の失敗談:負の循環に陥った話

私自身も若いころは「やりがい」や「やりたい」を強く追求していました。


「仕事とはそうあるべきだ」と考えていたからです。


そのため、先の現実にぶつかる度、「これは自分がやりたい仕事ではない」と、他社にそれを求めて「転職」を繰り返してしまったのです。


当時の私は、「社会の現実」や「厳しさ」を理解できていなかったんですね。


そんな理由での転職であったため、年齢を重ねるほどに活動は困難を極め、最後に行き着いたのはこんな会社でした。


「履歴書さえ提出すれば、誰でも雇い入れるような会社」


どんな会社かは、多くを語る必要はありませんよね。


このように、「やりたいの追求」を続けると、負の循環に飲み込まれる可能性があることも知っておいてください。


仕事選びの基準:「やりたいこと」よりも、「得意なこと」を優先しよう

「では、やりたいことがない場合、何を目安に仕事(業界や職種)を選べばいいの?」という疑問が湧きますよね。

答えはシンプルです。「やりたい」の代わりに指標とすべきは「得意なこと」、あるいは「苦にならないこと」です。

会社という組織において、最終的に評価されるのは「仕事に対する情熱」ではなく、「会社に貢献する結果を出せるかどうか」です。


「得意なこと」基準に据える理由は、自分にプラスとなって返ってくる可能性が高いからです。

「得意なこと」を仕事にする3つのメリット
  1. 結果を出しやすい
    「人より少し上手くできること」「苦痛に感じないこと」は、努力しなくても自然と成果に結びつきやすくなります。
  2. 評価され、昇進・昇給(お金)に繋がる
    結果を出せば会社から評価され、仕事の本来の目的である「お金(昇給・ボーナス)」に直結します。
  3. 結果的に「やりがい」が生まれる
    周囲から評価され、給料が上がっていくと、最初は興味がなかった仕事でも「会社から必要とされている」と感じ、後からやりがいや面白さがついてきます。

「人に勝る得意分野なんて何もない」と身構える必要もありません。


自分の「小さな強み」や「消去法」で残ったものを基準にするだけでも十分です。

  • なんとなくこれならやれそう
  • 細かい性格だから、この仕事ならやれるかも
  • 黙々と作業するのは苦じゃない
  • 人と話すのはわりと得意

「これなら自分にも無理なくできそうだ」という現実的な視点を持つことが、社会人として長く安定して結果を出すためのコツでもあります。

既卒者が「やりたい仕事がない」と就活を先延ばしにする最大のリスク

「何がしたいのかわからない」という理由で、就活を先延ばしにして立ち止まること。


実は、これこそが既卒の就活において「最も危険な罠」となり得るのです。


なぜ「見つかるまで待つ」のがいけないのか、そのリスクについてお話しします。


空白期間が延びるほど、正社員就職の難易度は跳ね上がる

既卒の就活において、「やりたいことを真剣に探していた」という個人的な事情は、残念ながらプラスには評価されません。


採用の現場では、それは単なる「正社員として働いていない空白期間」として処理されてしまいます。


以下は、既卒・フリーターから正社員就職を試みた場合、空白期間がどの程度の影響を及ぼすかを調査したものです。

空白期間別の正社員就職率
  • 1年以内:68.8%
  • 1年〜2年:61.2%
  • 2年〜3年:56.6%
  • 3年〜4年:61.1%
  • 4年〜5年:37.9%
  • 5年以上:32.3%

出典:「労働政策研究報告書No.213 ~大都市の若者の就業行動と意識の変容~」

特に、空白期間が4年以上の長期に及ぶと、就職率が極端に低下することが分かるかと思います。


これは、空白期間が長くなるについて、「働く意欲が低いのではないか」「実は遊んでいただけでは」など、企業からの見られ方が悪化することが原因です。

つまり、「やりたい仕事」を探して立ち止まっている間に、あなたの「市場価値」は徐々に低下しているということ。

仮に、「これがやりたい!」という仕事が見つかったとしても、「時すでに遅し」という事態にもなりかねません。


探す必要もなければ、探している時間ももったいない!


これが、「何がしたいかわからない」と悩むことの本当のところです。


まずは社会人経験を積む!「若さ」があれば後から軌道修正できる

では、どうすればいいのか。

答えは明確で、「若さ」という武器を無駄にせず、今すぐに就活を開始して正社員を目指すこと。

就職は、一生に一度きり、一社だけで完結するものではありません。


まずは、正社員として「社会人経験」を積む。これが後に恩恵をもたらしてくれます。

正規雇用が「未来」の選択肢を広げる

正社員として働き、ビジネスマナーや実務経験を身につければ、あなたの市場価値は「未経験の既卒」から「社会人経験者(中途)」へとランクアップします。


このランクアップを利用すれば、本当に心から「やりたい仕事」が見つかった時、転職という手段で軌道修正も可能になります。

この選択肢を手に入れる意味でも、立ち止まるのは避けて欲しいのです。転職においても、「若さ」が武器になるのは同じだからです。


本当に「やりたい」を追求したいのならば、正社員として働きながら行いましょう。

  • 正社員として働きながら「やりたい」を追求する
  • 既卒として空白期間を延ばし、市場価値を低下させながら「やりたい」を追求する

どちらが望みを叶えられる可能性が高いのか、言わずもがなですよね。

既卒で「自分に向いている仕事」がわからないならプロを頼ろう

ここまでお読みいただいて、それでも以下のように感じる人もいるかと思います。


 

やりたいことより、「自分でもやれそうなこと」を選べばいいのは分かった。


でも、その「やれそうなこと」も、見つけられる気がしない…。


もし今、そんな風に感じているとしても、焦る必要はありません。


一人で答えが出せそうにないなら、第三者に頼ってもいいのです。


既卒として就活に臨むにあたって、独力で全てを完結させる必要はなし!

自己分析ツールを使ったり、ノートに過去の経験を書き出しても、自分を客観視するのは簡単ではありません。


そもそも、「自己分析って何ぞや?」という人もいるのではないでしょうか。


言葉で語るほど簡単ではないのが、「自己分析」というものです。

実際、自分自身のことは、自分が一番よく見えないもの。特に、職歴がない状態から「自分に向いている(自分にもできる)仕事」を正しく見極めるのは、至難の業だと言っていいでしょう。

だからこそ、一人で部屋にこもって悩み続けるのは、今日で終わりにしてください。


既卒特化エージェントに「やれそうな仕事」を客観的に探してもらう

「自分に何が向いているのかわからない」
「自分でもやれそうな仕事がどんなものか知りたい」


そんな時こそ、「20代・既卒に特化した就職エージェント」というプロの力を賢く頼りましょう。


エージェントのキャリアアドバイザーとの面談では、見栄を張る必要は一切ありません。


 

「特にやりたい仕事はありません。ただ、自分にもできそうな仕事で正社員になりたいです。」


このように、ありのままの「本音」を伝えてみてください。


彼らは、あなたと同じ境遇(既卒)の先輩を正社員に導いたノウハウを持っています。


メインターゲットとして、親身にサポートしてくれるはずです。

エージェントに相談するメリット
  • 客観的な視点で「強み」を見つけてくれる
    何気ない対話の中から、「あなたの強みは〇〇ですね」「実は人のサポートに向いていますよ」と、自分では気づけなかった適性を見つけ出してくれます。
  • 「やれそうな仕事」をピンポイントで提案してくれる
    あなたの適性に合わせて、「これなら無理なく続けられそう」という条件に合う企業の求人を、プロの目線で厳選して紹介してくれます。
  • 面接で受かるための「翻訳」をしてくれる
    「やりたいことはないけど、この仕事ならやれそうだと思った」という本音を、面接官に響くポジティブな「志望動機」へとプロが一緒に変換してくれます。

就活は、一人で抱え込んで戦うゲームではありません。


就職を成功させている人の多くは、使えるサービスをフル活用して「ショートカット」を実現しています。

「やりたいこと」を探して立ち止まるのではなく、まずはプロに頼り、「向いている仕事」を客観的に見つけてもらう。

それこそが、正社員への切符を手にするための最も確実で最短のルートです。

まとめ:「やりたいこと」がなくても正社員の道は開ける

既卒で「何がしたいかわからない」と立ち止まっている方に向けて、綺麗事抜きのリアルをお伝えしてきました。

この記事のまとめ
  • 「やりたい仕事がない」のは普通のこと。無理に探す必要はない
  • 仕事の目的は「お金」。「やりたいこと」より「得意なこと」の選択が賢明
  • やりたいこと探しで「空白期間」を延ばすことが最大のリスク
  • 一人で悩まず、プロ(エージェント)を味方に付けて併走してもらう

「やりたいことがない自分はダメだ」と自分を責める必要は一切ありません。


まずは今のあなたの最大の武器である「若さ」を使って、社会人としての第一歩を踏み出すことを優先しませんか?


一人で答えを出そうとせず、就職のプロの力を賢く借りて、あなたに「やれそうなこと」から始めてみてください!