既卒の自己PR「何もない」を解決!例文5選と受かる「黄金の3段構成」

既卒の自己PR「何もない」を解決!例文5選と受かる「黄金の3段構成」

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執筆者:StepUp就職ナビ編集長・アキ

3度の転職とフリーターからの再就職を経験。この記事は、新卒・中途(既卒・フリーター含む)の採用担当者として、数百名以上の書類選考および面接を行ってきた実務経験をもとに構成しています。プロフィール詳細

履歴書や職務経歴書の「自己PR欄」を前にして、ペンが止まってしまってはいませんか。


 

新卒就活時の「ガクチカ」は、もう賞味期限切れで使えないよね…

 

卒業後は何もしていなかったから、アピールできることは一つもない…。
嘘をついてでも立派なことを書かないと、絶対に受からないだろう…


同級生が正社員として働く中、自分だけが取り残されたような劣等感。


その焦りから「嘘をつきたい誘惑」と「バレる恐怖」の板挟みになり、どう動けばいいのか分からなくなっている方は非常に多いです。


しかし、元フリーターであり、後に採用担当として多くの既卒面接を行ってきた立場から、ひとつだけお伝えさせてください。

既卒の自己PRに、「輝かしい実績」や「リーダー経験」は一切不要です。

企業が見ているのは、あなたの「過去の能力」ではなく、空白期間や挫折とどう向き合ってきたかという「現在の姿勢(覚悟)」だからです。


この記事では、そんな「何もない(マイナス)」の経験を、企業が欲しがる「採用したい理由(プラス)」へと変換する「言い換えの技術」を伝授します。


読み終える頃には、あなたの空白期間は「隠すべき過去」から「未来への助走期間」へと変わっているはずです。


【実態】既卒の自己PR、面接官は「ここ」を見ている

「すごい強み(実績)がないと採用されない」
これは、多くの既卒者が陥っている最大の誤解です。


まずは、敵(面接官)の頭の中を知ることから始めましょう。


面接官が自己PRを通して「本当は何を確認したいのか」が分かれば、戦うべきフィールドが見えてきます。


「即戦力」は期待されていない。求められるのは「2つの覚悟」

新卒は「将来性(ポテンシャル)」で採用され、中途は「実績(即戦力)」で採用されます。


では、その中間にいる「既卒」には何が求められているのでしょうか?


中途採用のような「即戦力性」は期待されていません。企業側も「社会人経験がない」ことを前提に面接に呼んでいるからです。


面接官が自己PRを通して見ているのは、能力ではなく以下の「2つの覚悟」です。

既卒に必要な「2つの覚悟」
  1. 就労への覚悟
    空白期間の反省を経て「今、本気で社会人として自立したい」という強い意欲があるか。
  2. 継続の覚悟
    仕事で壁にぶつかった時、安易に「辞める」という選択を取らず、目の前の困難に粘り強く向き合えるタフさ(ストレス耐性)があるか。

この2つの不安(懸念)さえ払拭できれば、極端な話、自己PRの題材は「スーパーの品出し」でも「ゲームに没頭した時間」でも構わないのです。


【採用側の本音】嘘は見抜くが、「盛る」はプレゼン能力

「アピールできることが何もないから、嘘のアルバイト経験や実績を作ってしまおうか…」


藁にもすがる思いで「嘘」をつきたくなる衝動。気持ちは理解できますが、元採用担当として断言します。


―― 事実無根の嘘(詐称)は、深掘り質問でほぼ100%露呈する。


では、バカ正直に「特にアピールできることはありません」と言えば受かるのか? それも違います。

正解は、嘘はつかずに「事実の解釈を変えて魅力的に見せる(盛る)」ことです。

例えば、「飲食店のバイトで、暇な時間に皿洗いをしていた」という事実があったとします。


これを「嘘」と「盛る」で分けると、次のようになります。

「嘘」と「演出」の境界線
  • 【嘘(NG)】
    アルバイトリーダーとしてスタッフを適切に配置し、売上を20%アップさせました。(事実の捏造)
  • 【演出(OK)】
    効率化を意識し、空き時間に率先して洗い物や補充を行うことで、ピーク時の混雑緩和に貢献しました。(事実の解釈・言語化)

いかがでしょう? 事実は同じ「皿洗い」ですが、後者は立派な「状況把握能力」のアピールになっています。


これが、あなたの経験を魅力的に見せる「プレゼン能力(自己PR)」の正体です。嘘をつく必要はありません。


次章から、あなたの「何もない日常」から強みを発掘する作業に入りましょう。

「書くことがない」を脱却する!自己PRの素材発掘ワーク

自己PRの作成において、最も高いハードルとなるのが「アピールできる素材がない」という物理的な悩みです。


 

「嘘はダメ。でも、自分には本当に何もないんです……」


そう絶望して、手が止まってしまう方は少なくありません。


どうか安心してください。「何もない」というのは、単にあなたが「強みを見つける視点」を知らないだけかもしれません。


元採用担当の視点から言えば、日常の些細な行動や、失敗の経験、時にはネガティブな性格でさえも、切り取り方一つで立派な自己PRに変えることができます。


あなたの状況に合わせた「素材の発掘方法」を見ていきましょう。


卒業後1年以内なら「学生時代の話」もOKだが、条件がある

既卒としての期間が短いため、「学生時代の部活やサークルの話をアピールしたい」と考える方は多いでしょう。


これは、卒業後1年以内の既卒層であれば許容範囲です。

しかし、新卒の時に使った「ガクチカ」を、そのままコピペして使い回すのはNGです。

面接官に「学生気分のままだ」「卒業後の期間で何も成長していない」と判断されかねません。


学生時代の話を持ち出す際は、過去の経験に、既卒期間を経た「現在の視点」をプラスすることが必要です。


学生時代の話をアップデートする例
  • 【NG(過去のみ)】
    学生時代、テニス部の副部長としてチームをまとめ、大会でベスト4になりました。
  • 【OK(現在の視点をプラス)】
    学生時代、テニス部の副部長としてチームをまとめました。当時は目立つ存在ではありませんでしたが、アルバイトとして働く中で「裏方として人を支えること」こそが私の本質的な強みだと再認識しました。

このように「既卒の今だからこそ気づけた」という視点を入れるだけで、古いエピソードが生き生きと蘇ります。


アルバイト経験のみの場合:「作業」ではなく「意識」を言語化する

アルバイト経験は、正しく言語化できれば強力な「自己PR」になります。


採用担当者が知りたいのは、「レジ打ちをした」「品出しをした」という「作業の内容」ではありません。


その作業をする際に、あなたが「何を考え、どう行動したのか(意識)」です。

「作業」を「PR」に変換する視点
  • レジ打ち
    混雑時に、どうすればお客様を待たせずに済むか?(効率化・状況判断)
  • 品出し
    どの商品を目立つ位置に置けば、売上が伸びるか?(観察力・マーケティング視点)
  • クレーム対応
    怒っているお客様の「本当の不満」は何か?(傾聴力・ストレス耐性)

「当たり前」にやっていた日常業務の中にこそ、あなただけの工夫や気配りが隠れているはずです。


本当に何もしなかった場合:「逃げてしまった過去」さえ武器になる

アルバイトもしていない、学生時代に頑張ったこともない。就活が嫌で、ただ現実逃避して遊んでいただけ……。


もしあなたがこのケースに該当する場合でも、変に取り繕う必要はありません。

「過去の失敗(逃げ)」と「現在の猛烈な反省」をセットで語り、自己PRにしてしまいましょう。

「一度逃げてしまった人間だからこそ、仕事があることの有り難みを深く理解している」
「次こそは絶対に逃げない。誰よりも働くことに飢えている」


この「V字回復のストーリー」は、中途半端な成功体験よりもはるかに面接官の心を揺さぶります。


失敗を知る人間の「覚悟」こそが、何もしなかったあなたの最強の武器になるのです。


強みが見つからない人必見!「短所から長所」への変換リスト

ここまで読んでも「やっぱり自分には語れる強みがない」と思ってしまう方へ。


実は、あなたがコンプレックスに感じている「短所」や「ネガティブな性格」でさえ、裏を返せば立派な「長所」になります。


騙されたと思って、以下の「変換リスト」を見てください。

短所を長所に変える「魔法の変換リスト」
  • 優柔不断で動けなかった
    → 物事を多角的に考えられる「慎重さ・リスク管理能力」
  • ゲームばかりしていた
    → 時間を忘れて一つのことに没頭できる「圧倒的な集中力・探究心」
  • 人間関係が苦手で引きこもっていた
    → コツコツと地道な作業を苦にしない「忍耐力・自己完結力」
  • 人の顔色ばかり伺ってしまう
    → 相手の些細な変化に気づける「観察力・気配り・協調性」

見る角度を変えれば、あなたにはすでにたくさんの「強み」があるのです。


大切なのは、「自分には何もない」という思考停止をやめること。


このワークで見つけた「小さな種」を、次のステップで魅力的な自己PRへと育てていきましょう。

【既卒特化型】自己PRの説得力が増す「黄金の3段構成」

前章のワークを通して、あなたの「自己PRの素材(種)」は見つかったはずです。


次は、その素材を説得力の伴った「文章」へと昇華させる必要があります。「文章を組み立てるのが苦手」という方も安心してください。


自己PRには、面接官が最も理解しやすい「黄金の型」が存在します。


あなたの状況に合わせて、以下の2つの型から使いやすい方を選んでください。


基本の型:結論(強み)+根拠(エピソード)+未来(貢献)

まずは、どんな場面でも使える「基本の型」をご紹介します。


冒頭で「私の強みは〇〇です」と結論を伝えることで、話の着地点を理解しやすくさせる設計です。


ここでのポイントは、最後の「未来(貢献)」の部分で、「その強みを入社後にどう活かせるか(再現性)」を具体的に伝えることです。

基本の3段構成
  1. 結論(強み)
    私の強みは〇〇です。(一言で簡潔に)
  2. 根拠(過去)
    例えば、アルバイトにおいて、〇〇という課題に対し、〇〇という工夫・行動を行いました。その結果、〇〇となりました。
  3. 未来(貢献)
    入社後はこの強みを活かし、【強みが活きる具体的な業務】で貢献し、いち早く【応募職種】として戦力になりたいと考えております。

自信を持ってアピールできる「強み」がある場合は、この型を使用することで、あなたの自己PRが説得力を持って伝わります。


既卒特化型:挫折(過去)+気付き(転機)+行動(現在)

こちらは、「アピールできる強みが見つからない」「新卒時の就活に失敗した」という方にこそ使ってほしい、「敗者復活型」のフレームワークです。


あえて自分の弱さから語り始め、そこから見出した「強み」でV字回復を見せることで、面接官の共感を強く引き出します。

既卒特化の3段構成
  1. 挫折(過去)
    新卒時は就職活動が上手くいかず、卒業後は現実から目を背けてオンラインゲームに没頭してしまいました。
  2. 気付き(転機=強みの発見)
    しかし、そこで「一度決めた目標を達成するまで、何時間でも没頭できる圧倒的な集中力」が、私の本質的な強みであると気付きました。
  3. 行動(現在)
    現在はその集中力を「〇〇資格の学習」に向け、毎日5時間継続しています。入社後はこの粘り強さを生かし、どんなに泥臭い業務も投げ出さずにやり遂げる覚悟です。

「一度レールから外れたこと」を隠すのではなく、むしろそこから「強み」を見つけ出し、エネルギーの源としてアピールする。


既卒だからこそ使える強力な型です。


NGワード集:「いろいろ」「コミュニケーション能力」は注意

型に当てはめる際、使用を避けるべき「NGワード」があります。


それは、具体性がなく、誰にでも言える「抽象的な言葉」です。


以下のリストを参考に、自分の言葉が「具体化」できているかチェックしてください。

抽象語を具体語に言い換えるリスト
  • 「いろいろな」「多くの」
    具体的に「3種類の」「毎月10件の」と数字を入れましょう。
  • 「一生懸命」
    気持ちではなく行動で示します。「マニュアルを自作し」「1時間早く出勤し」と言い換えます。
  • 「コミュニケーション能力」
    便利ですが、意味が広すぎます。「相手の意図を汲み取る傾聴力」や「初対面の人ともすぐに打ち解ける親和性」など、自分の特徴に合わせて分解しましょう。
  • 「学ぶ姿勢があります」
    受動的な印象を与えます。「分からないことは自ら調べ、1週間でマスターします」と能動的に言い換えましょう。

言葉を具体化するだけで、あなたの自己PRの説得力は格段に上がります。


次の章では、これらの型とルールを使った「実際の例文」を見ていきましょう。

【状況別】既卒の自己PR例文集(全5選)

それでは、前章の3段構成を使った「例文」を見ていきましょう。


面接における自己PRの理想的な長さは、約1分間(文字数にして300文字程度)です。これ以上長くなると、面接官の集中力が切れてしまいます。


あなたの状況に最も近いパターンを選び、ご自身の経験に書き換えて使ってください。


パターンA:就活に失敗して既卒になった(職歴なし)

新卒時の就活が上手くいかず、意図に反して「既卒」になってしまったケースです。


ここは「既卒特化型」を使い、就活時の反省や甘さを素直に認め、現在の行動量でV字回復をアピールしましょう。

回答例:失敗からの反省(既卒特化型)

【挫折】
新卒時は企業研究が圧倒的に不足しており、就職活動が上手くいかないまま卒業を迎えてしまいました。


【気付き=強み】
卒業後、「なぜ失敗したのか」をノートに書き出し、これまでの人生を徹底的に振り返りました。


その過程で、自分には派手なリーダーシップはないものの、「一度決めた目標やルールに対しては、誰よりもコツコツと努力を継続できる」という本質的な強みがあることに気付きました。


【行動】
現在はその強みを活かし、応募職種の業務に役立つ〇〇(※PCスキルや関連資格、業界知識など)の習得に向けて、毎日5時間の学習を欠かさず継続しています。


この失敗と反省があるからこそ、次こそはどんなに地道な業務も投げ出さずにやり遂げる覚悟です。


パターンB:職歴なし・アルバイト経験のみ

アルバイトを継続している方は、一つのことを地道に続ける「継続力」や、現場での「状況判断能力」が採用候補です。


この場合は、「基本の型」を使って、日常業務の工夫を強みに変換してアピールしましょう。

回答例:アルバイトでの工夫(基本の型)

【結論】
私の強みは、周囲を観察し、効率的な動きを考えられる「状況把握能力」です。


【根拠】
卒業後から現在まで続けている飲食店でのアルバイトでは、常に「次のお客様」を意識して動くことを心がけています。


特にピーク時は、注文が滞らないよう、自身の配膳業務だけでなく、キッチンの進捗や洗い場の状況を常に確認し、率先してフォローに入りました。


その結果、店長から「君がいるシフトは店がよく回る」と評価していただきました。


【未来】
入社後はこの強みを活かし、自身の業務だけでなくチーム全体の動きを見渡しながら、いち早く営業担当として現場を支える戦力になりたいと考えております。


パターンC:就活に失敗して引きこもっていた(ニート期間あり)

最も説明が難しいケースですが、変に取り繕うと必ずボロが出ます。


「就活失敗のショックで落ち込んでいたが、そこから自力で立ち上がった」という事実を、現在の熱意に変えて伝えてください。

回答例:空白期間からの復帰(既卒特化型)

【挫折】
新卒時の就職活動に失敗して自信を完全に喪失してしまい、卒業後は何もやる気が起きず、実家に引きこもるような生活を送っていました。


【気付き=強み】
しかし、黙って見守ってくれる家族への申し訳なさから「このままではいけない」と一念発起しました。


まずは家族の負担を減らすため家事全般を引き受け、効率的な段取りを工夫して毎日実行しました。


その中で、私には「相手の状況を察し、裏方として環境を整えるサポート力」があることに気付きました。


【行動】
現在は本格的な社会復帰に向け、〇〇の資格取得の勉強をしながら、フルタイムで働ける生活リズムを取り戻しています。


どん底を味わったからこそ、仕事があることの有り難みは誰よりも分かっています。この覚悟を持って、御社に貢献したいです。


パターンD:公務員・資格試験の断念

試験勉強に専念していた期間は、決してマイナスではありません。


「目標に向かって長期間努力できる」という素晴らしい強みになります。「基本の型」で堂々とアピールしましょう。

回答例:試験勉強の経験(基本の型)

【結論】
私の強みは、目標達成に向けて長期間努力を続けられる「継続力」と「計画性」です。


【根拠】
卒業後の2年間は、公務員試験の合格を目指して勉強に専念しておりました。膨大な試験範囲を網羅するため、試験日から逆算して「月・週・日」単位での綿密な学習計画を立て、毎日10時間の学習をやり遂げました。


結果として合格には届きませんでしたが、この期間で培った「自己管理能力」には自信があります。


【未来】
机上の勉強ではなく、現場での実務を通して成長したいと考え民間への就職を決意しました。入社後はこの計画性を活かし、着実に業務を遂行する〇〇職として貢献したいと考えております。


パターンE:短期離職してしまった(職歴が浅い)

一度就職したものの、早期に退職してしまったケースです。


「次もすぐ辞めるのでは?」という懸念を払拭するため、自身の適性を見つめ直した「既卒特化型」でアピールします。

回答例:早期離職の反省(既卒特化型)

【挫折】
新卒で入社した前職では、自身の適性と業務のミスマッチから、半年という短い期間で退職してしまいました。


【気付き=強み】
離職後、前職の経験を深く振り返り、自分は「不特定多数の人に商品を売り込む」ことよりも、「既存のお客様とじっくり信頼関係を築く」ことに強みがあると気付きました。


【行動】
この反省を活かし、現在は接客マナーや傾聴力を一から学び直しています。今回の応募では自身の適性をしっかりと理解した上で決断しておりますので、安易に辞めるようなことは絶対にいたしません。


この強みを活かせる御社のルート営業職として、長く腰を据えて貢献する覚悟です。

面接官が「おっ」と思う、自己PRの磨き方(差別化)

前章のテンプレートを使えば、合格点(60点)の自己PRはすぐに完成します。


ここからは、他の応募者と差別化する、3つの「磨き上げテクニック」を伝授します。


1.数字は「大きさ」ではなく「変化率」で語る

自己PRに「数字」を入れると説得力が増す、というのはよく言われることです。間違いはありません。


しかし、既卒の面接において「売上100万円アップ」や「全国1位」といった、規模の大きな数字は必要ありません。


面接官が評価するのは、数字の大きさではなく、あなたの工夫による「変化率」です。

面接官に響く「小さな数字」の変化
  • 「お客様の待ち時間を、平均5分から3分に短縮しました」
  • 「マニュアルを作成し、新人アルバイトのミスを月平均10件から2件に改善させました」
  • 「発注の無駄を見直し、廃棄ロスを20%削減しました」

このような「身の丈に合ったリアルな数字」の方が、入社後にどう活躍してくれるかのイメージが湧きやすく、評価は高くなります。


2.第三者評価をセットにして信憑性を高める

どんなに立派な自己PRも、最終的には「あなたが自分で言っているだけ」の主観的な主張です。


この弱点を補い、信憑性を高めてくれるのが「第三者評価」を盛り込むことです。

第三者評価の入れ方
  • 【主観のみ】
    私は責任感が強く、仕事を任せられる人間です。
  • 【第三者評価を追加】
    私は責任感が強く、店長からも「〇〇さんがいるシフトは、安心して店を任せられる」と評価していただきました。

「店長」「お客様」「同僚」など、他人の言葉を借りることで、あなたの強みは「客観的な事実」へと変わります。


面接官の納得感を引き出す、非常に強力な技術です。


3.志望動機・空白期間の回答との「一貫性」を保つ

最後に、自己PRを考える上で最も重要な「罠」についてお話しします。


それは、他の質問との「矛盾(一貫性の欠如)」です。


面接官は、あなたの回答を単体ではなく「線」で繋げて聞いています。自己PRがどれだけ立派でも、他の回答と辻褄が合わなければ、その瞬間に疑念に変わります。

志望動機との矛盾(ミスマッチ)
  • 自己PR
    私の強みは、ルールを遵守し、既存の仕組みをコツコツ守る保守・継続力です。
  • 志望動機
    「業界の常識を壊し、ゼロから新しい価値を創る」という御社の革新的な社風に惹かれました。

    「守るのが得意な人が、壊して創る環境で何ができるのか? 自分の強みを殺すのでは?」との疑念を抱かせる。
空白期間との矛盾(一貫性の欠如)
  • 自己PR
    私の強みは、一度決めた目標に向かって努力し続ける継続力です。
  • 空白期間の説明
    公務員を目指していましたが、一早く実務経験を積むべきだと考え、民間就職へ舵を切りました。

    「公務員という目標は諦めた?継続力はどこに…」と疑念が生まれる。

自己PRを完成させる前に、必ず「志望動機」や「空白期間の過ごし方」と論理が繋がっているかを確認してください。


この「一貫性」こそが、嘘のない、最も説得力のある自己PRの正体です。


これで大丈夫!自己PR完成後の最終チェックポイント

お疲れ様でした。ここまでで、あなたの自己PRは十分に戦えるレベルに仕上がっているはずです。


最後に、完成した自己PRを以下の3つのポイントと照らし合わせて最終確認してください。


面接官の視点に立って、冷静に自分の文章をチェックしましょう。


1.過去の「自慢話」だけで終わっていないか

自己PRでよくある失敗が、過去の頑張りをアピールすることに満足してしまい、単なる「自慢話」や「思い出話」で終わってしまうケースです。


面接官が知りたいのは「過去にどれだけすごいことをしたか」ではありません。「その強みが、入社後の自社でも再現できるか(役に立つか)」です。

「自慢」を「PR」に変える視点
  • 【NG(自慢話)】
    毎日のルーティンを徹底し、TOEICで800点を取得しました。(過去の実績のみ。再現性ゼロ。)
  • 【OK(自己PR)】
    毎日のルーティンを徹底し、TOEICで800点を取得しました。入社後はこの「継続力」を活かし、膨大な製品知識をいち早くインプットして現場に貢献したいです。(未来の貢献をプラス)

あなたの「採用メリット」を相手に伝えることが、自己PRの目的です。


応募先企業の貢献(メリット)までセットで語れているかを必ずチェックしましょう。


2.専門用語(バイト用語)を使っていないか

アルバイト経験などをアピール材料とする際、その業界や職場でしか通じない「専門用語」や「略語」を使っていないか注意してください。


面接官はあなたの職場の事情を知りません。意味が通じない言葉が出てきた瞬間、話の理解が止まってしまいます。


誰が読んでも一発で理解できる「一般的な言葉」に変換できているかを確認してください。

専門用語の言い換え例
  • オリコン → 折りたたみコンテナ(商品が入った箱)
  • チャン → チャンネル(商品棚の列)
  • インカムで指示出し → 無線機を使ってスタッフへ指示出し

「中学生に話しても伝わるか?」という視点でチェックするのがコツです。


3.1分間(300文字)で話せる量になっているか

最後に、文章の「長さ」のチェックです。


面接での自己PRは、長すぎると「要点が見えない」、短すぎると「熱意がない」と判断されます。

面接官が最も心地よく聞ける長さの目安は、「1分間=約300文字」です。

完成した文章を、本番と同じスピードで声に出して読んでみてください。実際に声に出すことで、文章の「リズム」や「息継ぎのしやすさ」も確認できます。


すべてのチェックをクリアした自己PRは、あなたの確かな武器になるはずです。

まとめ:ひとりで悩む時間が一番もったいない

ここまで、既卒ならではの自己PRの作り方と、面接で伝える際のポイントを解説してきました。


しかし、頭で「型」を理解できても、いざ自分一人で考え始めると、「これで本当に合っているのか?」と手が止まってしまう方も多いのではないでしょうか。


そこで、最後に「第三者」を味方につけることについても触れておきます。


第三者の視点(ハローワーク・エージェント)を取り入れるメリット

既卒の就職活動は、同級生という仲間がいないため、どうしても孤独になりがちで、一人で悩みを抱えやすい傾向にあります。


しかし、その「足踏みしている時間」こそが一番もったいないのです。


「自分の強み」というのは、自分自身では当たり前すぎて、最も気付きにくいもの。

どうしても自己PRがまとまらない時は、ハローワークや既卒専門の就職エージェントなど、「第三者の視点」を積極的に取り入れてください。

彼らは無料で使える、最強の「壁打ち相手」です。


対話を重ねて客観的なフィードバックをもらうことで、自分では気付けなかった「新たな強み」の発見にもつながります。


今日から動き出すあなたへ

「自己PRをなんとかしたい」と、この記事を最後まで読んだ時点で、あなたはもう立派な一歩を踏み出しています。


今日、自分自身と向き合ったことで、あなたの空白期間は「未来のための準備期間」へと変わりました。


その行動力に自信を持ち、胸を張って面接本番に臨んでください。


next Step

自分自身の採用メリットを、適切な「自己PR」を用いて伝える。採用過程を突破する上では重要です。


しかし、既卒の面接を勝ち抜くには、これだけでは足りません。既卒だからこその「懸念」を解消することも必要だからです。


頻出の3大質問を含め、既卒の面接について更に知識を深めませんか?