面接「親はなんと言っている」完全対策|反対・未報告もOK状況別回答例

面接「親はなんと言っている」完全対策|反対・未報告もOK状況別回答例

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執筆者:StepUp就職ナビ編集長・アキ

3度の転職とフリーターからの再就職を経験。この記事は、新卒・中途(既卒・フリーター含む)の採用担当者として、数百名以上の書類選考および面接を行ってきた実務経験をもとに構成しています。プロフィール詳細

面接の終盤、和やかな雰囲気の中で突然飛んでくる、こんな質問。


「今回、弊社を受けるにあたって、ご両親はどのようにお考えでしょうか。」


想定していないと、ドキッとしますよね。また、親のことを聞かれると、「不安」や「不信感」を抱く原因にもなりかねません。


 

「親にはまだ話していない…正直に言ったら落ちるのだろうか?」

 

「え、もういい大人なのに親の許可がいるの?」


でも、安心してください。


この質問の意図は、あなたの家庭環境の詮索でも、親離れのチェックでもありません。(※建前上は、そう説明されますが)


当記事では、そんな企業側の「本音」を逆手に取り、面接官を安心させて内定を勝ち取るための「回答戦略」を伝授します。


嘘をつく必要はありません。少しだけ「伝え方」を工夫して、あなたの覚悟を証明しましょう。


なぜ面接官は「親の意見」を聞くのか?採用側の裏事情

「いい大人が就職するのに、なぜ親の意見(承諾)が必要なのか?」


そう思うのは当然です。しかし、企業には企業なりの「切実な事情」があるのです。


まずは敵(質問の意図)を知ることから始めましょう。ここさえ理解できれば、この質問はもう怖くありません。


【最大の理由】「親ブロック」による内定辞退が怖いから

彼らが恐れているのは、たった一つ。「オヤカク(親ブロック)」による内定辞退です。


これが、面接で「親の意見(家族の同意)」を問う理由の大半を占めると言っても差し支えありません。


近年、就職活動の現場では「オヤカク」「親ブロック」という言葉が一般的になっています。


これは、本人が入社を希望しても、後から親が出てきて「そんな会社は辞めなさい」と反対し、内定を辞退させてしまう現象のことです。

衝撃のデータ

ある調査によると、就職・転職活動で親に反対された経験がある求職者は約20%、そのうち、約40%がそれに従って選考を辞退した経験を持つとされています。


また、子どもの内定企業から連絡を受けた保護者の割合は約45%とのデータもあり、企業側も非常に神経質になっていることが分かります。

企業はあなた一人を採用するために、多くの広告費や人件費をかけています。


だからこそ、「最後に親御さんの反対でひっくり返るリスクはないか?」を事前に確認しておきたい。これが、あの質問の正体です。


つまり、この質問が来たということは、「あなたは採用候補に入っている(だから最後にリスク確認をしておきたい)」というポジティブなサインとも受け取れるのです。



あなたの「覚悟」と「自立度」を試している

もう一つの理由は、あなた自身の「自立心」の確認です。


応募者が「一人の自立した大人として判断できているか」は、常にチェックされているポイントです。


面接官は心のどこかで「何か嫌なことがあると、すぐに辞めてしまうのではないか?」という懸念を持っているため、その原因が「親への依存」にないかを確認したいのです。

要注意
  • 親が反対したから辞める
  • 親が良いと言ったから受ける

このような「親任せ」の姿勢が見えると、企業は「仕事でも人のせい(他責)にするかもしれない」と採用を躊躇します。


逆に言えば、たとえ親に反対されていても、「親は親、私は私です。自分のキャリアは自分で責任を持って決めます」という毅然とした態度を示すことができれば、それは強力なアピールになります。


この質問は、あなたの「大人としての覚悟」を見せる絶好のチャンスなのです。

【状況別】「親はなんと言っているか」合格回答スクリプト

質問の意図がわかったところで、具体的な回答の準備をしましょう。


ポイントは、あなたの状況に合わせて「企業を安心させるストーリー」を用意しておくことです。


ここでは、よくある3つのパターンに分けて、そのまま使える回答例を紹介します。自分の状況に近いものを調整して使ってください。


1.家族が応援してくれているケース(理想の回答)

これが最もスムーズなパターンです。


変に裏読みする必要はありません。「親も納得している」という事実を端的に伝えましょう。

回答例
当社への入社について、ご家族は賛成されていますか?

はい、両親には今回の就職活動について逐一報告しており、応援してくれています。


特に御社の〇〇という事業内容については父も関心を持っており、「いい会社に巡り会えてよかったね」と背中を押してくれています。

単に「賛成しています」とだけ伝えるのではなく、「どのような点に賛成しているか」を一言添えると、親子のコミュニケーションが良好であることも伝わり、信頼性が増します。


2.実は親に「やんわり反対」されているケース

ここが一番の悩みどころでしょう。


正直に「反対されています」と伝えるのは、評価上リスクになる可能性が高く、面接官の脳裏に「あ、これは内定辞退されるな」という警報が鳴り響いてしまいます。


嘘をつく必要はありませんが、「反対」を「心配」という言葉に変換し、「現在は解決に向かっている」というスタンスで伝えましょう。

回答例
仮に内定が出たとしたら、ご両親は喜んでくれそうですか?

正直に申し上げますと、最初は私の新しい挑戦に対して、安定面などで少し心配はされました。


しかし、御社の充実した研修制度や、この仕事にかける熱意をしっかりと説明したところ、現在は「あなたがそこまで言うなら、精一杯頑張りなさい」と私の意思を尊重してくれています。

説得のプロセスまでをしっかりと語ることで、あなたのプレゼン能力や熱意もアピールできます。


3.親にまだ話していない・内緒で活動中のケース

親に心配をかけたくない、あるいは過干渉を避けたいという理由で、詳細を語らずに動いている人も多いはず。


この場合、「親にはまだ話していません」だけで終わると、面接官に警戒アラートを発動させてしまうリスクがあります。


ここは、「自立しているからこそ、結果が出てから報告する」というポジティブな理由付けを行いましょう。

回答例
現在の活動状況について、ご両親には相談されていますか?

両親には、内定を頂いてから正式に報告する予定です。


中途半端な状態で心配をかけたくないという思いがあり、「結果を出してから胸を張って報告したい」と考えています。


以前からキャリアについては私の意思を尊重してくれている両親ですので、事後報告でも問題ありません。

このパターンの場合は、最後に「事後報告でも揉めることはない」と付け加え、面接官のオヤカクに対する不安を消し去ることが重要です。

深刻な事情がある場合(猛反対・毒親)はどう答える?

ここまで一般的な回答例を紹介しましたが、中には「そんな生易しい状況じゃない」という方もいるでしょう。

  • 親と絶縁状態にある
  • 「公務員以外は就職と認めない」と猛反対されている
  • いわゆる「毒親」で、何を言っても否定される

このような「深刻な事情」がある場合、正直に話すべきか、嘘をつくべきか。


結論から言うと、「事実は隠しつつ、嘘にはならない範囲で『自立』をアピールする」のが正解です。


「嘘」をつくのではなく、「伝え方」を変える

まず、面接の場で「親と仲が悪くて…」「毒親で…」といった、家庭のマイナス面の事情を話すのはデメリットでしかありません。


面接官はカウンセラーではないので、「家庭にトラブルを抱えている人」という印象を与えてしまうと、「入社後もメンタル面で不安定になるのでは」と敬遠される可能性があります。


ここで大切なのは、「親は親、自分は自分」という境界線を引くことです。


「親とは仲が良いです」と嘘をつく必要はありません。「親とは独立した関係です」とビジネスライクに伝えれば良いのです。

元採用担当からの助言

私が採用担当をしていた頃、正直に「親に反対されています」と苦渋の表情で答えてくれた方がいました。


その正直さは素晴らしいのですが、やはり「入社後に親が乗り込んできたらどうしよう…」とリスクを感じ、採用をためらった経験があります。


面接は、すべてを正直に話す場ではありません。わざわざマイナスになる情報を自分から広げる必要はないのです。


「事後報告」を前提とした回答テクニック

親との関係が希薄、あるいは過干渉で口を出させたくない場合は、以下の回答が有効です。

回答例(関係が悪い・干渉されたくない場合)
弊社への入社について、ご家族の承諾は得られていますでしょうか。

キャリアに関しては、以前より私自身に一任されています。


今回も事後報告という形になりますが、私の自立を尊重してくれていますので、入社に際しての障壁はございません。

この回答の優れた点は、「親がどう思っているか(賛成か反対か)」には一切触れず、「決定権は自分にある(一任されている)」という事実だけを伝えている点です。


これなら、たとえ家で会話がなくても、反対されていても、「私に一任されている(と私が決めている)」ので嘘にはなりません。


面接官が聞きたいのは「親の感情」ではなく、「入社の障壁があるかないか」です。「障壁はない」と言い切ることが、この場での正解です。

面接官を安心させる「魔法の一言」テクニック

ここまで、マイナス評価を避けるための「守りの回答」をお伝えしてきましたが、ここからは合格を掴み取るための「攻めの一言」を紹介します。


回答の締めにこのフレーズを付け加えるだけで、あなたの「志望度」と「覚悟」が面接官に強く刺さります。


「最終決定権は自分にあります」と言い切る

これが最強のキラーフレーズです。


親が賛成だろうが反対だろうが、最終的に企業が一番聞きたいのは「で、親に反対されたらあなたはどうするの?」という点です。


そこで、誰のせいにもせず「私が決めます」と言い切れる人は、企業から見て非常に魅力的に映ります。

魔法の一言

「もちろん、親の意見には耳を傾けますが、最終的な進路決定権は私自身にあります。


私がここで働きたいと決めた以上、親の意見でその決意が揺らぐことはありません。」

この一言があれば、面接官は「ああ、この人は親ブロックで辞退するリスクはないな」と完全に安心できます。


親が懸念しそうな点を「先回り」して潰す

もう一つは、親が心配しそうなポイントをあらかじめ予測し、「説得材料を持っています」とアピールするテクニックです。


例えば、残業が多い業界や、転勤がある職種の場合に有効です。

回答例

「両親は営業職は激務ではないかと心配するかもしれませんが、御社の『ノー残業デー』や『メンター制度』について私からしっかり説明し、安心してもらうつもりです。


両親の懸念を解消するための材料は揃っていますので、問題ありません。」

このように答えることで、単なる覚悟だけでなく、「相手(親)の立場を想像し、論理的に説得できるコミュニケーション能力」の高さも同時に証明できます。

まとめ:親の意見は通過儀礼。あなたの熱意で突破できる

最後に、これだけは覚えておいてください。


面接官がこの質問をするのは、あなたを落とすためではありません。「採用したいけれど、最後に確証が欲しい」と思っているからです。


親の意見は大切ですが、あなたの人生を生きるのはあなた自身。「親がどう言うか」よりも、「あなたがどうしたいか」です。


―― 私がここで働きたい。


その等身大の熱意さえ伝われば、どんなマニュアル回答よりも強く、面接官の心を動かします。


もし、「自分一人では親を説得できそうにない」「親が厳しくて就職活動が難航している」という場合は、一人で抱え込まず、就職エージェントなどの「第三者のプロ」を味方につけるのも一つの手です。


「就職のプロが紹介してくれた会社だ」という事実は、親御さんを安心させる最強の材料にもなります。


自信を持って、堂々と答えてきてください。あなたの就職活動が、納得のいく形で実を結ぶことを心から応援しています。